ツール・ド・フランスが、今年も薬物疑惑に揺れ始めた。17日にドーピング違反で除外されたリッコ(伊)は、ツールと並んで有名なジロ・デ・イタリアで総合2位に入った24歳。今大会もステージ2勝を挙げ、新人賞首位を走っていた有力選手だった。
3年連続の不祥事、と言える。ドーピング違反で06年は総合優勝者が失格し、07年は総合優勝を確実にしていた選手が除外された。今大会はまだレース中盤にもかかわらず、除外選手は昨年の4人に迫る3人目となった。
AP通信によると、国際自転車競技連合のマッケイド会長は「自転車競技にはまたも打撃となったが、違反者を捕まえ、追放する過程として見たい」と楽観視している。
だが、大会前に選手の血液検査を実施した仏アンチ・ドーピング機関によると、約20人から違反と判定されない範囲で、持久力を高めるエリスロポエチン(EPO)の使用が疑われる異常値が見つかった。グレーゾーンの選手が、さらに薬物疑惑を拡大する可能性がある。