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将棋名人戦第6局2日目ダイジェスト

2008年6月17日23時43分

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写真勝って「永世名人」の資格を手にした羽生善治新名人(左)と、惜しくも敗れた森内俊之名人(右)=17日午後8時24分、山形県天童市の天童ホテル図終了図(105手まで)図88手目まで写真昼食休憩を終え、対局を再開した森内俊之名人(右)と羽生善治二冠(左)=17日午後、山形県天童市の天童ホテルで図61手目まで写真熱心なファンで早くも埋まり始めた大盤解説会場=17日午前、山形県天童市の天童ホテルで図46手目まで

 ◆晴れやかな記者会見

 終局後、羽生新名人は、新聞観戦記用に1局を振り返る感想戦を行い、ホテル内の別室で、記者会見を行った。

 約15分の会見中、羽生新名人は終始、晴れやかな表情。

 今期名人戦については「名人戦は(七番勝負に)出るまでが大変。瞬間的なものではなく、長い道のり、と感じた」「30代で、どういう将棋が指せるか試されたシリーズだった」「『将棋は簡単じゃない』とすごく思うことが多くて……」などと話した。

 森内前名人との戦いについては、「一局一局が重い。根比べと思い、最後の最後まで集中力が大切だった」

 今後の抱負を尋ねると、「ここでホッと一息つきたいところですが……」と破顔一笑。19日には王位戦の挑戦者決定戦が控え、さらに、棋聖戦五番勝負にも登場中。「今日のところは喜んで……。また、次の対局に全力を尽くしたい」と話した。

 対局の詳しい情報は、有料の名人戦速報サイト(http://www.meijinsen.jp/)でお伝えしています。

 ◆羽生二冠が名人位奪取、「永世名人」に

 羽生二冠が名人位を奪取し、永世名人の資格を手に――。山形県天童市の天童ホテルで16日から指されていた第66期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の第6局は17日午後8時10分、挑戦者の羽生善治二冠(37)が105手で森内俊之名人(37)を破り、対戦成績を4勝2敗とし、名人位を奪取した。

 羽生二冠が名人戦を制したのは、第52期(94年)、第53期(95年)、第54期(96年)、第61期(03年)に続き、通算5期目。これで名人5期の条件を満たし、引退後に永世名人の称号を名乗る権利を獲得した。名人戦が実力制になって6人目の永世名人(十九世)の資格を得た。

 羽生二冠が永世名人になるチャンスは過去2回あったが、名人として臨んだ第62期(04年)では森内挑戦者に2勝4敗で敗退。第63期(05年)では森内名人に挑戦したが、3勝4敗で敗退。三度目の挑戦で、永世名人になった。

 羽生新名人は、王座、王将と併せ、三冠となった。現在、棋聖戦五番勝負で佐藤康光二冠(棋聖、棋王)に挑戦中で、将棋界の統一に乗り出した形だ。

 ◆いよいよ大詰め

 午後7時40分すぎ。▲5三桂成以降、△2四歩▲5二桂成と進んだ。羽生二冠は、飛車を取らせる間に成桂で金を取り、決めに出た。

 終局が近いか? 控室は緊張感が高まっている。

 ◆再開

 午後6時30分、対局が再開された。この時点での残り時間は、羽生二冠が1時間15分、森内名人が1時間12分。

 再開後すぐ、羽生二冠は▲5三桂成と指した。

 ◆最後の休憩時間に

 午後6時になり、羽生二冠の考慮中に、30分間の休憩時間に入った。両対局者は軽食をとり、午後6時半の再開に臨む。

 盤上は、88手目の△2三歩までの局面。羽生二冠が自玉を矢倉囲いの堅陣に収めて、2筋で攻めの銀と守りの金を交換し、ポイントを挙げている。森内名人が、どう粘りを見せるかが見どころだ。

 ◆羽生二冠に「残り2時間」の声

 午後3時45分。対局室に、記録係・渡辺愛生三段の「羽生先生、残り2時間です」という声が響いた。森内名人の残り時間は2時間37分。決着の瞬間に向かって、時間が過ぎていく。

 盤上では、終盤になだれこむ前の、中盤の折衝が続いている。

 控室のプロ棋士の評判はさまざま。「この将棋は長そうですよ。両者ともに神経を使う、疲れる将棋になりそう」「後手の名人の指し方が難しい。羽生さんの方が分かりやすい」などなど。

 ◆対局再開

 午後1時半、対局が再開された。写真撮影のために入室した関係者が退室してから、森内名人は△2五歩を着手した。

 ◆昼食休憩入り

 午後0時半、1時間の昼食休憩に入った。61手目▲6五歩と指してある局面で、森内名人が37分考えたところ。

 盤上では、羽生二冠が2筋で攻めを見せる一方、攻めのために3四の地点まで進出させていた右銀を、4五→5六→4七と自陣に引きつけた。かたや、森内名人は9二に配置した“遠見の角”の利きを生かして、3筋でと金をつくる一方、2〜3筋で自陣の守備にも手を入れた。両者、攻めたり、守ったり。秘術を尽くした中盤戦が指された2日目午前中だった。

 持ち時間各9時間のうち、消費時間は羽生二冠が5時間49分、森内名人が5時間32分。

 再開は午後1時半。天童は快晴。対局場のあるフロアからは遠く、冠雪を頂いた月山を望める。この先、どんなドラマが待っているのだろうか。自ずと、期待が高まる。

 ◆大盤解説会、早くも盛況

 午前11時、天童ホテル2階の大広間で大盤解説会が始まった。立会人の森けい(奚の右に隹)二九段や、日本将棋連盟理事の青野照市九段らがマイクを握っている。平日の午前中にもかかわらず、早くも129人の聴衆が詰めかけている。ホテル関係者は「こんなに来て頂けるとは」とうれしい悲鳴。

 大盤解説会は正午まで続いた後、午後2〜3時、同6時45分〜終局までが予定されている。入場料1000円。

 同じ場所で午後4〜6時、NHK衛星放送の生放送もある。

 ◆封じ手は▲2三歩

 山形県天童市の天童ホテルで16日から指されている第66期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)第6局は17日午前9時に再開。封じ手を開封し、2日目に入った。

 羽生善治二冠(37)が勝てば名人位通算5期獲得で永世名人(十九世名人)の資格を得る。森内俊之名人(37)は勝って、虎の子の名人位防衛に望みをつなぎたい。大きな勝負だ。

 羽生二冠が封じていた47手目は▲2三歩。予想されていた候補手のうちの一つ。ほかには▲4八金、▲6五歩、▲7九玉などが挙げられていた。

 17日夜に終局する見通し。

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