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中国・四川大地震に対する緊急援助

2008年7月9日

  • 四川大地震@中国

写真(c)MSF写真(c)Joanne Wong/MSF写真(c)Kris Torgeson/MSF写真(c)Kris Torgeson/MSF写真(c)Kris Torgeson/MSF

 中国南西部の四川省で5月12日の現地時間午後2時28分に、マグニチュード7.9の地震が発生した。過去30年間で最も壊滅的な被害をもたらしたこの地震により、6月28日までの時点で約6万9000人が命を落とし、500万人以上が家を失った。国境なき医師団(MSF)は地震が発生した翌日の5月13日に最初の医療チームを被災地に派遣し、緊急援助活動を開始した。6月12日までに海外派遣スタッフ約40人と現地スタッフ16人が被災地で活動を行い、被災者の医療・援助ニーズの調査、外科治療と基礎医療の提供、クラッシュ・シンドロームの治療における支援や心理ケアを行った。また、中国赤十字社や現地当局と提携し、医療・非医療物資の配布を行った。

[1] 地震により倒壊した建物。MSFは14日から同省の首都・成都からおよそ130km北に位置する北川県および、成都からおよそ110km北に位置する陝西省の省都・西安市の被害状況の緊急調査を実施した。成都の北方に位置する安県、都江堰市、北川県での初期調査では、避難所、飲料水、医療物資、衛生関連物資が緊急に必要とされていることが明らかになった。これらの地域では地震により薬局も破壊され、人びとは医薬品を緊急に必要としていた。

[2] 徳陽市広漢にある拠点病院に設置されたトリアージ施設にて、心律動障害の患者を診察するMSFの医師。この病院では、整形外科医と内科医を含む1チームが医療業務を支援し、医薬品や医療物資を提供した。また、MSFと協力して活動するクラッシュ・シンドロームの専門家である腎臓専門医3名が、クラッシュ・シンドローム*に苦しむ患者の診断および治療面でのアドバイスを行った。

*がれきなどの下に長時間はさまれることにより、筋組織に強い圧力がかかり、大量の毒素が血液中に流れ込み、腎不全をもたらす症状のこと。

[3] 震源地から約60kmの綿竹市_旺の病院で診察を行うMSFの医師。病院の建物は地震により深刻な被害を受けており、全ての医療活動は病院の敷地付近の屋外に設置したテントで行っていた。地震で重傷を負った患者の多くは他の施設に移送されており、この病院では、地域内でテントや仮の避難所に暮らしている、あるいは自分の家に留まっている人びとに基礎的な医療を提供した。

[4] 綿陽市にあるスタジアムに避難している被災者。MSFの緊急ロジスティック・コーディネーターのニコラス・トッケは語った。「避難所のニーズは膨大です。私は1カ所に8万人の避難者が集まっている場所に赴きましたが、圧倒的な光景でした。しかし、いまだ避難所を必要としている数百万人という数とは比較になりません。人びとは大量に、かつ質の良いテントを必要としています。質のよいテントがあれば、被災した家族はテントで数ヵ月にわたり生活することができ、その間に適切な家屋やインフラを構築することができます。」

[5] MSFの倉庫に運びこまれる家庭用の大型テント。MSFは中国赤十字社と密接に協力し、6月12日までにテント4570張、ビニールシート800束、下着1万枚や洗面器2千個などの基本的物資を配布した。MSFの腎臓・外科・内科における医療活動は終了したが、今後も四川省で被災者への心理ケアや基本的な救援物資の配布を中心に活動を継続する。また、被災者のさらなる医療および基本的ニーズの調査も継続する。

▼ MSFの中国・四川大地震に対する緊急援助活動のニュース一覧はこちら:

▼ MSFの中国・四川大地震緊急援助の特集ページはこちら:

<インフォメーション>

■ MSFのウェブサイトが新しくなりました

7月1日にMSFのウェブサイトが新しくなりました。こちらからぜひご覧下さい。

■ MSF DAY 2008

2007年に引き続き、2008年も国境なき医師団のイベント「MSF DAY」を開催しています。会場でしか見ることができない国境なき医師団制作のドキュメンタリー映画の上映会、そして海外派遣スタッフによる講演会を通じ、人道援助とは何かを皆様と考える一日です。今年は仙台、広島など国内7都市で開催。詳細については、随時こちらでお知らせします。

■命を救うために毎日できることは何だろう。

「1日50円キャンペーン」は、1日あたり50円または任意の金額を、1カ月ごとに口座から振り替えていただく継続的なご寄付の方法です。安定した資金が確保できるため、緊急事態へのより迅速な対応が可能となり、またより長期的な視野に立ったプログラムづくりを可能にする支援方法です。ぜひご参加下さい。お申し込みはこちらから。

■海外派遣スタッフ 参加者募集中

MSFでは、活動に参加できる海外派遣スタッフを常時募集しています。医師、看護師、助産師、臨床検査技師、臨床心理士、薬剤師のほか、非医療系ではロジスティシャン(建築、水・衛生管理、電気、通信、機械、車両、物資輸送などの専門家)、アドミニストレーター(財務・人事管理責任者)を募集しています。

毎月、派遣希望者を対象に海外派遣スタッフ募集説明会を開催しています。次回は7月11日(金)18:30〜20:30に東京で、7月19日(土)16:45〜17:45に仙台で、開催します。参加希望の方は、事前に参加申込みフォーム又はお電話にてお申込みください。海外派遣に関するお問い合わせはリクルート担当へ。TEL:03-5337-1499 / recruit@tokyo.msf.org

■国境なき医師団 メールマガジン

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