ステロイドが検出された化粧クリーム
国民生活センターは16日、「ステロイドは含まない」と表示された輸入化粧クリームから、医薬品並みの濃度のステロイド成分が検出されたと発表した。連絡を受けた東京都は同日、薬事法(化粧品基準に適合しない化粧品の販売、製造などの禁止)違反にあたるとして、業者に製品の販売中止と回収を指示した。
米国企業が製造、「ラバンナ」(東京都新宿区)が輸入した「NOATOクリーム」で、保湿効果などをうたい通信・店頭販売されていた。6月下旬以降「6カ月の娘に使った。塗ってない場所の炎症まで治ったが、やめると元に戻り、塗った部分が白くまだらになった」などの相談が8件相次いだ。調べると、ステロイドの一種で最も強い塗り薬に使われるプロピオン酸クロベタゾールが検出された。
このステロイドには皮膚萎縮(いしゅく)などの副作用や依存性、使用中止後にかえって症状が悪化するなどの恐れがあり、センターは「使っている場合はすぐに皮膚科医に相談してほしい」と呼びかけている。
ラバンナは「ステロイドは一切含まれていない」などと宣伝していた。3月から7月15日までに5691個販売したとしており、16日から回収を始めた。「自社の委託検査で検出されなかった」などと主張しているというが、この検査機関によると医薬部外品として認められているステロイドを調べるよう求められたため、このステロイドは引っかからなかったという。