今回は慣用句の問題です。慣用句だけが独立した形の問題は少なく、多くは文章読解の一部として出題されています。ことわざや故事などと絡めて出題されることもあります。 (四谷大塚 国語科)
【国語】
次の(1)〜(5)に挙げられているA・Bは同じ内容を表した文です。Aの文を参考にして、Bの文の【 】に最もよくあてはまる漢字二字を、例にならって答えなさい。ただし、答えには、体の一部分を表す漢字が一字ふくまれるものとします。
例 A 失敗ばかり繰(く)り返してしまい、皆(みな)に引け目を感じた。
B 失敗ばかり繰り返してしまい、【 】がせまい思いをした。 (答)肩身(かたみ)
(1) A 会議で一番最初に話を始めた。
B 会議で話の【 】を切った。
(2) A 監督(かんとく)が苦労して育てあげた選手だから信頼(しんらい)したい。
B 監督が【 】にかけた選手だから信頼したい。
(3) A 詩人としてのすぐれた才能を発揮(はっき)し始める。
B 詩人としての【 】を現し始める。
(4) A 助(すけ)っ人(と)が来てくれると思っていたが、あてがはずれた。
B 助っ人が来てくれると思っていたが、【 】がはずれた。
(5) A 必ず勝ってみせると、意気込(ご)んでいる。
B 必ず勝ってみせると、【 】があらい。
(08年度 聖光学院中学校から)
【理科】
石油や石炭に変わる燃料(ねんりょう)として、近年バイオエタノールの研究が盛(さか)んに行われていますが、ある生き物を使うことによって廃材(はいざい)からもバイオエタノールを作ることに成功しました。その生き物は何ですか。
ア.カイコ
イ.シロアリ
ウ.ミツバチ
エ.モンシロチョウ
(08年度 春日部共栄中学校から)
【算数】
次のように、2桁(けた)の同じ数どうしをかけて、できた4桁の数の中央の2桁を取り出して新しい数とすることを繰(く)り返します。
例えば、最初の数が65のとき
65×65=4225 ですから
2番目の数は 22
22×22=484 ですが、
これを0484と考えて
3番目の数は 48
48×48=2304 ですから
4番目の数は 30
最初の数が79のとき、4番目の数と999番目の数を求めなさい。 (08年度 浦和明の星女子中学校から)
【社会】
裁判は、わかりにくいことや時間がかかることで人々の理解を得にくいようです。この現状を変えるため、2009年には裁判員制度が導入される予定です。この仕組みを説明する文として不適切なものを以下の(1)〜(4)より1つ選び、記号で答えなさい。
(1) 裁判員は、25歳以上の有権者の中から抽選で選ばれる。
(2) 裁判には3人の裁判官と、6人の裁判員が立ち会う。
(3) 裁判員が立ち会うのは、地方裁判所で行われる殺人や放火などの重犯罪である。
(4) 裁判員は、裁判に提出された証拠をもとに、事実かどうか判断を行う。
(08年度 立教新座中学校から)
※問題文は原文と一部異なる場合があります。
〈解答と解説〉
【国語】(1)口火 (2)手塩 (3)頭角 (4)目算 (5)鼻息 「口火」は爆薬やガス器具に点火するための小火のことで、その場合は「口火をつける」と言うが、これは「口火」と「つける」をそのままの意味で使っているから慣用句とは言わない。「話の口火を切る」のように「口火」と「切る」が一緒になって、全体としてある特別な意味、つまり「ものごとの起こるきっかけ」という意味になったのが慣用句。
【理科】答えはイ シロアリの腸内共生生物が持つ酵素がセルロースを分解し、バイオエタノールの原料となる糖をつくり出すことが発見された。これにより、バイオエタノールの原料を、トウモロコシ・サトウキビなどの食糧から、建築廃材や間伐材にかえていくことができると期待されている。
【算数】79→79×79=6241→24×24=0576→57×57=3249より、4番目の数は24。また、最初の数の79の後は、24と57が交互に続くので、(24、57)が一つの周期になる。したがって、(999−1)÷2=499 より、999番目の数は周期の二つ目の57になる。
【社会】答えは(1)。裁判員制度とともに、裁判や司法に関する出題も目立っている。裁判員は満20歳以上の有権者の中から選ばれ、満70歳以上の高齢者や重い病気の人などを除いては、原則として辞退できない。一方、国会議員や都道府県知事、市町村長、司法の仕事に就いている人などは、裁判員になることができない。
<協力:四谷大塚>